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インフレ・デフレと株価
景気循環を避けることができないのは資本主義経済の宿命です。
特にインフレの影響を避けることができず、資本主義経済の歴史はインフレの歴史であるとまで言われていた時期があります。それくらい、資本主義国の経済にはインフレがつきものでした。
ところが、時代が変わればかわるもの。バブル以降、日本は低成長デフレ時代に突入、これが景気循環の一環としての一時的なデフレであるというにはあまりにも長すぎて資本主義経済=インフレという説明は影を潜めてしまいました。
短い一定期間をとってみれば、インフレが未来永劫続くのではないかと思われる時代もあり、デフレが続けばそれがまた続くと感じます。これは株価が上昇すればもっと上がると感じ、下降すればもっと下がると予想するのと同じ感覚です。人間は現在の延長線上に予想する生き物です。
しかし、時間を長期にみれば景気も株価も循環するものであることに間違いありません。一方的にどちらかに行き着けば人類最後の日になるわけです。それがあり得ないとはいいませんが、それを前提とするならば経済活動そのものが無意味になります。極端な悲観論は警鐘を発する以外何の意味もありません。
人間が経済活動を行えるのは数十年。ところが、仮に100年単位でインフレとデフレが循環すれば、インフレしか知らずに人生を送る人、その逆にデフレしか知らずに人生を送る人もいるわけです。自然や経済は人の寿命を基準に動いているわけではありません。自分の寿命を基準に考えると正しい判断ができません。
インフレヘッジということばがあるようにインフレ時には株は有利といわれていますが、これには大きな錯覚があるので注意が必要です。インフレ時には物の価格が持続的に上昇します。それは相対的にお金の価値が下がることを意味します。株式は物を作ったり販売したりする企業の価値でもあり、物の価格上昇に比例して上昇すると考えられることからインフレによるお金の価値の減少をヘッジするものとして考慮されるわけです。
ところがこれは長期的視野で言えることで、短期的に考えると企業は物の価格が持続的に上昇するなら、さらに上昇する前に物を買っておこうと考え、在庫投資や設備投資に資金を回し、株式市場からは資金は逃げ出します。インフレは最大の売り材料なのです。
デフレはこの逆です。物の価格が下がり、お金の価値が上がります。企業活動は縮小し、企業業績は落ち、株価も下がります。しかし、企業活動に向かわない資金が株式市場に流入しやすいため、短期的には株価が上昇することもあります。
この時期に日銀が金融政策を誤って、市場に資金がダブつくと、行き場のない大量の資金が株式市場に流入し、金融相場となります。不景気の株高などといわれています。
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